フォーマットもいろいろ

デジタル機器で聞くことができる音楽には、フォーマットがあります。そのフォーマットに基づき、音源ファイル形式が作成されています。いわゆる、拡張子によって、音源ファイル形式を把握できるようになっていますが、フォーマットは、その元とと言えるでしょう。言うなれば、Windowsの元になっているプログラム言語がVBであり、Windowsが音源ファイル形式であれば、フォーマットがVBということです。では、音楽に関するフォーマットには、どのようなものがあるのでしょうか?
まず、非圧縮フォーマットというのがあります。これは、字義通り、音声を圧縮しないフォーマットであり、画像で言えば、PNGなどがこれに当たります。圧縮というと、つい圧縮ソフトなどを思い浮かべますが、かつては、今日にような大容量時代ではなかったため、電子メールなどの添付ファイルにも、かなりの制限がありました。それを克服するかのように、圧縮という技術が開発されましたが、非圧縮フォーマットは、そのままで音声をデジタル機器で、聞けるようにしたものです。一方、圧縮フォーマットというものがあり、もしかしたら、今ではこれが一般でも広く知られた音声フォーマットかもしれません。デジタルだからこそ、できるフォーマットとも言えます。圧縮の反対は、解凍になりますが、ついZIPなどを連想するかと思います。まったく関係ないとは言えないのでしょうが、圧縮フォーマットを簡単にいうと、同じ数値の信号を省略したフォーマットということです。たとえば、0111223と並んでいたとすれば、111と22の並びのうち、頭の1と2だけを残します。つまり、01・・2・3のようになります。・・は前の並びから、頭の数字と同じと認識することが可能です。このため、・・分が減り、容量が軽くなるということです。
なお、音声フォーマットには、非圧縮と圧縮以外に、可逆圧縮フォーマットというのがあります。これは、圧縮データと圧縮元のデータを保ち、半分のサイズにするフォーマットということです。このため、ファイルサイズ自体に変化がなく、しかも、元のデータを保持しているので、音質などが落ちないとの利点があるようです。