画期的なMP3

デジタル用の音源ファイル形式と言えば、今ではMP3でしょう。もっともメジャーなものであり、誰しもが知っていると言えば、大袈裟な表現でしょうか?MP3が世に出た当初は、非常に画期的なものと見られ、結局、それが現実となったと言えます。パソコンが大容量時代を迎える前、MP3であれば、サイズも少なくできるため、変換ソフトを利用し、非圧縮形式の音楽ファイルに利用する人も数多くいました。その通り、MP3は、圧縮フォーマットの音源ファイル形式です。
MP3と一口に言っても、色々なものがあります。たとえば、標準のものであれば、128ビットレートで録音するようになるでしょう。しかし、それ以上で録ることも可能であり、良質の音源を求めたければ、ビットレートを上げるようになります。一番音質が低いのが、64ビットレートですが、音に対しこだわりのない人にとっては、64ビットレートでも、それほど気にならないかもしれまん。
けれども、MP3は、デジタル技術であり、アナログのようなこもった感じはあまりありません。そのため、レコード好きな人には、あまりにも機械的で、なおかつ、軽い感じがし、好きになれないという人もいるかもしれません。そうは言っても、計測などによる音質テストなどでは、劣化が少ないという評価があり、なおかつ、プレーヤーを選ばずに、現在では利用できるため、言うなれば、汎用性のある音源ファイル形式でしょう。ある有名プレーヤー・ソフトでは、音楽CDから録音する際の形式を選択式にし、MP3も含まれています。また、異なった形式で録音した場合でも、MP3に変換できるようになっているため、かつてのように、別途変換ソフトを用意する、という必要性が、今ではなくなったと言っても、過言ではないでしょう。
ちなみに、MP3が音源ファイル形式として、普及した理由の一つに、音楽CDをパソコンに録音する場合の標準フォーマットのようになったから、とのことです。確かに、先にお話した有名プレーヤー・ソフトは、日本ばかりでもなく、世界でも普及しているものであり、MP3は今は使えるのが当たり前な音源ファイル形式の世界規格でもあるのでしょう。